中国反日デモを考える

中国で反日デモが巻き起こっている。日本領事館や日本料理に投石が繰り返され、上海で2万人が集まり、小泉さんの写真が焼かれるという過激なものだ。日本人留学生にも危害が加わっているようで、ただならぬ事態になっているようだ。

 メディアを通じてして感じるのは、日本側の報道は「警察は何もしない」ということを繰り返していた。まるで国家ぐるみで日本をやり玉にしているかのごとく、報道の仕方だった。確かにそういう側面もあるのかもしれないが、もう少しフェアな報道があってもよいなと思う。

 今日、芸能人があつまって反日デモに関して議論しあっている番組を見た。正直言って、ひどいものだ。中国人の大学の先生を一人よび、芸能人が総出で、その先生を攻撃するという内容だった。女性タレントは「せっかく私も旅行に行こうと思っていたのに、怖い国ね」とか、某文化人も一面的な映像を取り上げて「なにをにこにこ笑ってやがるんだ!」と怒鳴っている。その目には、何が原因で、どうすればよいのか、ということに対する意識はみじんもない。ただ、「中国人憎し」と、国家という枠組みで人を括ってしまい、日本人留学生などもすべてひとくくり。
 ちょっとした出来事が、個人の憎しみを増幅させ、大きな争いになっていく、という構造をかいま見た気がした。

 最近の中国は急速な経済発展から、経済格差が拡大し、国民の不満が募ってきていると言われている。そのやり玉に反日が使われているということらしい。多くの民をまとめるためには、共通の敵をつくることが手っ取り早いのだろう。しかし、破壊活動にまで発展した今回のデモは明らかにやりすぎだ。

 僕たちのレベルでは、ぜひ「流れや空気」に乗せられず、客観的な態度と「何が悪いのか」ということフェアに考える態度を失いたくない。中国と日本にバックり分けて、「どっちが悪くて、どっちが良い」などと安易に考えるのはあまりに浅はかと言えないだろうか。
 

 
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by fri2005 | 2005-04-17 12:27 | その他いろいろ
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