将来起業したいです!!!

FRIでは学生向け企画の一つに、就職支援活動を行ってきた。
その中で毎年述べ数にして大体150人ほどの学生の方とお会いする事になる。
当然自己PR等を聞くことは多くなるのだが、ここ数年(特にこの2年程)なぜかこのキーワードをやたら耳にする

「将来起業したいんです。その為に***(例えばコンサル)で経営を勉強したいんです」
個人的には、こういった人に対して
(1)「いつまでに」
(2)「どういったことをやりたくて」
(3)「その為に”今”何をしていて」
(4)「何がたりない?」
(5)「それはなぜ足りないのか?」
(6)「どう足りないものを埋める?」
といったような事を聞く。

こう聞くと、多くは何も答えられない。
特に「いつまでに」・「その為に”今”何をしていて」・「どう足りないものを埋める?」が9割方答えられない。
そのような場合、はっきり言えばこの手の自己PRは説得力は無い

何故そう感じるか。

そもそも、
起業したいからどこかに就職(しかも大体大手を言う)という発想自体、
本気で起業したいと考えているのか疑問に思う。
次に、期限が明確でなく計画がある程度でも語れないようでは、きっと実行は出来ないだろうと推測される。
そして最後に最も重要な事だが、今時点で何もその為の準備らしき行動を起こしていない時点で、本気が感じ取れない。

例えば、同様の事を考えている私の友人にも同じような事を学生時代に考えている人が居た。
その彼は、学生結婚で、新卒で某商社入社時には嫁と生まれたての息子が居た。
しかし起業家を目指すには、商社という組織はあまりにも環境が恵まれすぎている。
資金・商材・ネットワーク等、既に会社にある環境でなんとでもなる状況では、が恵まれすぎている為、起業家を目指すにはあまりも修行にならなすぎる。
そんなに最初から恵まれた環境が揃っている起業などありえるはずもない。
だから将来起業をしたいという思いを実現するには今の状況だとダメだと考えた。
そして、すぐ某ベンチャー企業へ、収入はほぼ無しにも関わらず修行の為転職。
これぐらいの身を切る覚悟は当然の如く実行に移せる人間でないと、個人的には、本気で起業を目指すとは言えないのではないかと思う。
彼は結局、新卒入社したが止めたパターン。

違う例をあげよう。
実際学生だが、起業したいという夢実現の為、法人相手に営業をしてきている。
更に自分の能力を高めるのに、もっと大きな仕事もやってみたい。
だから就職する事を考えている。
こういう話も何度か聞くこともあった。

経営を学びたいから、大手企業に入社する。
いつかは起業したい、こういった自己PRをされる学生の皆さん、
なぜ起業をする為の手段として「既に何かしら起業しています」だとか「ベンチャーで起業とはどういうことかを肌で勉強してきます」とかいった話が全くでないのでしょうか?
起業の手段は何もベンチャーだけではなく、
就職しても、学生のうちでも、例えば有限会社なり例えばNPOなりで、実際に自分で実行してみて学ぶ手段だってあるはずです。
むしろ本気で起業したいと思っている(この人は本気だなと話を聞いてて納得できる)人は、学生でも、例え小さな事でも、実際に自分で何かしら身をはって起業家を目指すべく、実行・準備しています。
こういった自分の身を削ってでもやりたいんだ!!という強い意思が無いと、将来は起業家というのは単なる上辺だけの言葉程度にしか説得力が在りません。

「将来起業」を自己PRで語られる学生の皆さん、
上の(1)~(6)の質問に対する答えを是非もう一度考えてみてください。
そして是非今からでもできる事は実行に移してみてください。

そうしなければ、「将来起業したいんです」という自己PRは、
聞く側に立ってみれば全く実感が湧かないお飾りの言葉になってしまいますよ?
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by fri2005 | 2005-01-11 12:10 | 就職活動
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