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ラーメン屋は汚い店が美味い?

僕は今一人暮らしだ。一人暮らしだと外食が増える。さすがに、毎日というわけにはいかないが、僕のメニューの一つにはラーメンがある。ラーメンは一人暮らしの男のメニューにとって無くてはならない存在なのだ。

さて、今日、ラーメン屋でふと昔友人が「ラーメン屋は、汚い店の方が美味い」と言っていたのを思い出した。しかし、どう考えても、汚い店の方が(綺麗な店より)も美味い、などということはあり得ない。店が汚いというのは、店主が店を掃除していないからだ。品川にあるラーメン○郎は、厨房に油が飛びまくって真っ黒になっている。ろくに掃除もしていないので床は誇りだらけだ。店の前の看板も割れていてガムテープで貼ってある。

店の掃除をきっちりしていないということは、料理の丁寧さもその程度の仕事しかしていないことは明らかだ。しかし、ラーメン○郎は美味い。僕はコンサルタントだから、理屈の通らないことは認められない。そこで、このメカニズムを解明しようと思う。

まず、汚い店のラーメンが美味い、というのは、店が汚い、ということと、ラーメンが美味い、ということに因果関係はない。英語で言えば、the ramen in the dirty restaurant is deliciousとなる。a ramen in a dirty restaurant is deliciousとは違うし、the ramen is delicious because it is made in a dirty restaurantでもない。理屈っぽく言えば、ラーメン○郎のラーメンは、店を綺麗にすればもっと美味くなる可能性があるということなのだ。絶対的なうまさと、相対的な美味さは違う。このように、日本人は因果関係のつながりを把握するのが非常に苦手だ。

例えば、以前テレビで、身体障害者のドラマがやっていたが、その後、何かの雑誌で、身体に障害があると人に優しくなる、だから、彼らは幸せだ、みたいな論調が載っていた。こういう「勘違い」は、日本人は得意だ。「あの人はブサイクだから心が美しい」とか、何でもかんでも因果関係にしたくなる。これは、典型的にロジックが弱いからだ。上記のように、英語にすると一発で分かるのだ。試しに、becauseを使って英文にしてもらいたい。

僕はビジネスで世界各国を飛び回っていたから、英語が第二外国語みたいに使える。だから、こういう理解できない理屈はすぐに反応してしまう。こういう日本語は、英語に直しようがないからだ。

なんで、日本人ってロジックが弱いんだろう。細かいことを、と言う人もいるが、もっと理屈を勉強したいものだ。
by fri2005 | 2005-02-24 00:24 | その他いろいろ
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